『バケルくん』ってどんな漫画?徹底解説します。

ドラえもんなど国民的な作品を世に残した藤子・F・不二雄ですが、評価の高い作品の1つにバケルくんがあります。
漫画作品と言えばアニメ化されるイメージがありますが、バケルくんは大手放送局でドラマ化されたこともあります。
部類としてはSF作品であり、藤子氏が得意とする世界観を味わいながら、どこか親しみが持てる日常の風景を堪能できる作品と言えるでしょう。

バケルくんはどのような作品なのか

主人公は小学生の須方カワルで、彼が宇宙人から不思議な人形をもらいストーリーが展開されます。
人形に乗り移ることで姿形を変えることができる能力を手にしますが、決して怖い内容ではありません。
バケルくんというタイトルもそこから由来しており、日常SF作品として親しまれています。
知る人ぞ知る作品で、藤子作品の中では知名度が低くコミックスも長い間絶版となっていました。
漫画作品でありながらアニメには至りませんでしたが、ドラマ化されています。
もちろん単行本が発行されましたが、一部未収録作品がありました。
後に刊行されたバケルくんでは、全作品が収録されたためマニアックなファンから評価を得ました。

バケルくんのあらすじ

主人公のカワルは友達と飛行機のラジコンで遊んでいましたが、最中ラジコンをおばけやしきと呼ばれる気味の悪い屋敷に落としてしまうのです。
責任を取る形でラジコンを探す彼は、屋敷内で人間と人形が次々に入れ替わる不思議な家族の姿を目撃してしまいます。
カワルは近くにたまたまあった犬の人形に触れたところ、驚くことに自分がその犬に乗り移り人形になってしまうのです。
実は屋敷にいたのは不思議な力を持つ宇宙人で、肉体を持たない魂だけの存在だったのです。
彼らは研究のために地球に来ており、カワルは人の形をした人形に乗り移っていたところを目撃したのでした。
宇宙人たちはあくまで研究目的で訪れていたため、目的は無事果たしたため、自分たちの星に帰る直前のタイミングだったのです。
しかし宇宙人たちは優しい性格で、彼に対して驚かしてしまったお詫びがしたいと言い出します。
そのお詫びの品とは自分の持つ様々な人形コレクションで、屋敷ごとカワルに譲渡して帰ってしまいます。
カワルは宇宙人からもらった人形を使い、様々な姿に変身できる能力を手にしたのでした。

作中に出てくる不思議な人形

宇宙人たちがカワルに譲った不思議な人形ですが、バケルくんを語るうえで欠かせないキーアイテムです。
子どもであるカワルの片手の中に収まる程度の大きさですが、鼻の部分がスイッチとなっています。
スイッチを押すと人形に乗り移ることができ、カワルに限らず誰でも操作が可能です。
ちなみに乗り移った後、元の人間の身体は人形となります。
人形はいくつかの種類があり、様々な人や動物などバリエーションが豊富です。
変身している間人形の能力を発揮することができ、たとえば外国人の人形を使うことで外国人と自然に会話ができるようになるのです。
利便性も高く、同時に複数の人形の鼻を押すことで複数体をコントロールすることも可能です。
ただし鍛錬が必要で、カワルも当初は複数の人形のすべてを上手く操ることができませんでした。
しかし特訓を続けたことにより、同時変身している複数の人形がそれぞれ動き別のセリフを話すことを可能としたのです。
もしも現実の世界でこのような人形があれば、面白く楽しいことができるでしょう。

カワルを中心としたキャラクターたち

主人公のカワルは力が弱く勉強も得意ではない小学生で、藤子作品らしい主人公と言えます。
宇宙人からもらった人形を使用して、様々な人や動物に変身できる不思議な力を手に入れます。
決して努力が嫌いなタイプではなく、趣味の野球で特訓の成果もあり主力打者に成長しています。
ちなみに周囲の人物たちは、彼が様々な人形を持っていることを把握していません。
人形の1つにバケルがいますが、周囲からは人形ではなく、仲の良い友達と思われています。
カワルに人形を渡した宇宙人も欠かせない存在で、研究目的で地球に来訪していた魂だけの意思の存在です。
他の作品で宇宙人は悪く描かれるものですが、カワルに対して比較的親切に接します。
作中では人形をくれた宇宙人と紹介され、詳しい情報などは知ることができません。
その人形の中でバケ田バケルはメインであり、人形たちの家族であるバケ田一家の長男です。
運動神経がとても良いためカワルも彼を積極的に使っており、ハートマークの帽子が特徴です。
他にはバケルの姉であるユメ代や無限にお金が出せる父のバケ左衛門、優しい性格で家事が得意な母のオボロなどがいます。
作中の人形はただの人形ではなく、本当に生きているように描かれているのです。

バケルくんの主人公カワルは藤子作品のようで他とは違う魅力を持った少年で、人形の力を使って活躍する彼から目が離せません。
アニメ化ではないですがドラマ化されており、現在でも作品を視聴することは可能です。

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